ソフトウェア開発の規模を概算するための「人月」

公開日:2017/05/09

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システム業界で使われる「人月」

大きな会社で社内システムを作るとき、
その規模を見積するのに「人月」という言葉が使われるのが一般的です。

「人月」というのは、「一人が一か月で作業する規模」を指し、
また「一人月いくら」でエンジニアの値段が決まります。
これを「人月単価」といったりもします。

「作業する規模」ですから、たとえば20人月、といえば
20人が作業してできあがる規模のソフトウェア、ということになります。

5か月間、4人の人がかかりきりになって
ようやくできあがる、ということです。

 

「人月」と「人月単価」

「人月単価」をいくらにするかによりますが、
大きな会社ですと100万円前後だったりします。

20人月だと2,000万円、ということです。

「人月」という考え方をするときは
それぞれのエンジニアの生産性やノウハウなどは
ほとんど考慮に入れられることはありません。

ですから、開発費用を抑えようとするとき
「人月単価」を抑えようという方向にのみ力が働きます。

しかしそれをやりすぎると、それに見合ったエンジニアのみで
チームが構成されてしまい、残念な仕上がりになってしまいかねません。

 

「人月単価」によって見積金額が変わってしまう

「こんなことができる社内システムを作ってほしい」
といろいろなシステム会社に見積を依頼したとします。

仮に、すべてのシステム会社が、
同じ規模、20人月で見積したとします。

しかしシステム会社ごとに「人月単価」が異なりますから

「人月単価」100万円のシステム会社では2,000万円、
「人月単価」60万円のシステム会社では1,200万円、

といったように、かなり開きのある額になることはありえます。

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お読みいただきありがとうございました

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