利用者にデータの意味を明示する

2017年2月24日

前回、「制約はコメントとして明示したほうが優しい」と書きました。では、システムの制約だけ明示しておけば充分なのでしょうか。

 

とある受注請書PDFを考えてみましょう。

受注情報の「お客様名」は、受注請書の宛名欄に印字されそうな気がします。「お客様電話番号」も、きっと宛名欄のあたりに印字されることでしょう。

そして「商品名」は受注請書の明細部分の商品名欄に印字されそうです。「数量」「単価」も、明細に印字されるでしょう。

ここで、「備考」という欄が受注情報にありました。これはどこかに印字されるのでしょうか。されないのでしょうか。印字されるとしたら、どこに印字されるのでしょうか。

「備考」という惑わしい項目名でなくても、「受注担当者」や「商品コード」はどうなのか、
説明がないとわからない人も多いと思います。
実際、これらを印字するかどうかは、システムによって異なるはずです。

 

したがって、利用者の方が疑問に持ちそうなこと、たとえば
「この項目に入力したらなにが起こるのだろうか」
「どこかに印字されるのか」
といったことについて、できればコメントとして、その入力項目の付近に明記したほうがよいでしょう。

 

ただ、これは存外難しく、書き過ぎれば騒がしい画面になり、全てのコメントは無意識に無視されます。

上述の例であげたように、一般的に察することのできる項目へのコメントを省略し、
迷いそうな項目にはきちんと明示する、という強弱が必要になります。

 

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