システム会社は「何人月必要か」をどのように算出しているか

2017年5月11日

ソフトウェア開発に必要な工数はどう算出しているのか?


システム業界では、ソフトウェアの開発規模をあらわすのに「人月」という言葉を使います。

5ヶ月間、4人がかりで開発するものは、5×4=20人月、
というように表現します。

それでは、あるソフトウェア開発に何人月必要なのか(これを「工数」と呼びます)を、
どのように算出しているのでしょうか。

 

工数算出方法の一例


どの程度の開発規模なのか、工数を算出するために、様々な手法が考えられています。

たとえばこんな方法があります。

 

ソフトウェアには、入力と出力があります。

入力とは、画面からの情報登録、ファイルのアップロード、外部システムからの情報連携など、
ソフトウェアへ情報を取り込むこと全般を指します。

出力とは、画面への表示、グラフの表示、csvファイルのダウンロード、伝票の印刷、
など、ソフトウェアがもっている情報を外に出すこと全般を指します。

これら様々な種類の入力、出力の種類と数、複雑さをもとに点数化し、
これをもとに工数を算出する、という方法があります。

つまり、この方法は、見積をする時点で、すべての入力、出力が
わかっている必要がある、ということです。

 

詳細がわからなければ想定するしかない


ところが、ここまで明らかになっていない段階で見積を作成するケースも
たくさんあります。

その場合はどうするか、といいますと、

「こんな機能が多分必要なんだろう」
「そこにはきっとこういう入力が必要なはず」
「こういう風に画面表示すればわかりやすいだろう」

と推測し、これをもとに工数を算出するわけです。

例えれば、どんな家を建てるか詳しくはわからないけれど、
「四人家族が住む家らしいから、一階にリビングダイニングで、二階に三部屋くらい必要かな」
と想定して建築費を見積もるようなものです。

当たり前のことですが、ほとんど根拠がないようなものですから
正確さも期待できません。

実は、ソフトウェア開発工数の算出では、
程度の差こそあれ、これに似たことを多くの会社が行っています。
行わざるをえないのです。

 

想定による工数のズレ、見積金額のズレ


つまり、システム会社がそれぞれの想定で工数算出する余地が大きいほど、
各社の見積金額にも差が出てきます。

そして、曖昧さが多いほど、自分たちの想定よりもっと複雑な要求をされることになったら、
という懸念が付きまといます。

そのような場合、システム会社は「リスク工数」などといって、
算出した工数をさらに上乗せします。
そののせ方、のせる量は各システム会社の考え方一つで決まります。

ですので、同じ説明をしても、様々なシステム会社は、それぞれの考えで工数を算出し、
てんでバラバラになっているはずです。

そのうえ人月単価も異なりますから、見積金額をみても、
どこに依頼するのがベストなのかの判断材料にはなりえない、ということなのです。

 

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